【視点・論点】拉致問題と特定秘密保護法


特定秘密保護法、きょう施行
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141210/t10013855401000.html


特定秘密保護法が選挙の合間をぬって施行。


なんというか、世論の反動を上手くかわした形ですが・・・賛成・反対色んな意見があると思います。


私は国家機密や軍事機密は保護しなければならないと思います。


日本の外交、国防、安全保障に関わる特定秘密は固く守秘せなばなりません。


しかし、一点ひっかかる部分を指摘おく必要があります。


それは、北朝鮮による拉致の可能性が高い特定失踪者の山本美保さんDNA事件に関する問題です。


参考資料
特定失踪者・山本美保さん鑑定書 日弁連、謄写認めるよう警察庁に勧告 - 産経ニュース http://www.sankei.com/affairs/news/140903/afr1409030025-n1.html @Sankei_newsさんから


上記資料のソースに書いてありますが、DNA鑑定以外全く別人のご遺体を警察庁は山本美保さんであると発表しております。


しかし、身体的特徴や服のサイズなど・・・DNA鑑定以外はまるで別人なのです。
※(歯が抜け落ちていて歯型や治療痕の有無が確認できない)


件について特定失踪者問題調査会と山本美保さんのご家族は日弁連に対して人権侵害申し立てを行いました。


日弁連警察庁に対してDNA鑑定書のコピーを家族に渡すように人間侵害申し立てを執行(勧告)しましたが、未だに回答はありません。


司法、行政、立法の司法が全く国家権力に対して効力を発揮しない状況になっています。


また、現在においては日朝間交渉によって拉致被害者・特定失踪者の安否の再調査が実施されていますが拉致被害者・特定失踪者家族の一部の方々がDNAデータを政府に預けています。


この山本美保さんのDNA鑑定疑惑事件を有耶無耶にすれば、今後の日朝間交渉における再調査の結果についても非常に悪い影響を及ぼすことは言うことまでもありません。


だからこそ、特定失踪者問題調査会の荒木代表も警察庁の前で座り込みを実施したわけであります。


特定秘密保護法というものが、どのような運用をされるか全く未知数なのですが上記の問題があるので拉致被害者・特定失踪者家族、拉致救出団体からは不安の声があがっている実情もあるわけです。


山谷えり子拉致担当大臣も、当初は山本美保さんのDNA鑑定疑惑事件を国会で追及する姿勢だったのですが何らかの圧力なのか・・未だに国会で追及される動きは見えません。


そもそも、拉致担当相の権限も実質的には家族支援や広報支援という感じになっており政府、外務省にものが言えるほどの権限を付加されていないことが問題だと想うわけであります。


賛成・反対と色んな意見があることは承知しておりますが、その是非については問いません。


ただ、このような問題があることを、この記事を読んでいる皆さんに覚えておいてほしいと願います。


特に襟にブルーリボンバッジを着けている方々は、この特定秘密保護法拉致問題について、場合によって救出活動にとって厳しい局面をもたらす可能性を考慮して活動にあたって頂きたいと思います。


大阪ブルーリボンの会ボランティア:木島伸一