中川さんをしのぶ

「日本は現金自動支払機ではない」 ホワイトハウスに猛抗議した中川昭一氏をしのぶ - ZAKZAK http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20130927/ecn1309270728004-n1.htm

以下転載

2008年9月のリーマン・ショックから5年。当時、「日本は黙ったまま、世界のキャッシュ・ディスペンサー(現金自動支払機)になるつもりはない」と、ホワイトハウス向けに伝言した男がいる。中川昭一財務・金融担当相(当時)だ。

 中川さんはリーマン・ショックの直後、財務相に就任。同年10月10、11日両日、ワシントンを訪問、先進7カ国(G7財務相中央銀行総裁会議などに出席した。

 10日昼には、ポールソン米財務長官と会談。長官はリーマンの余波で経営危機に見舞われた金融大手、モルガン・スタンレーの破綻阻止で頭がいっぱいだった。当初は中国の国家投資ファンド中国投資有限責任公司CIC)に救済出資を求めて交渉していたが、返事ははかばかしくない。

 そこで、ポールソン長官はブッシュ大統領に対して「大統領の方から直接、胡錦濤国家主席に電話して協力を要請することになるかもしれません」と打ち明けるほどの窮地だ。米大統領中国共産党のボスに頭を下げるのは前代未聞、以降の対中外交上の力関係に響く。それでも計算高い、北京のこと、断られる可能性だってある。ワシントンにとって政治的リスクが極めて高い取引になる。

 中国に代わる「白馬の騎士」候補が三菱UFJフィナンシャル・グループだが、三菱側は渋る。ポールソン長官は、「中川さん、あなたから三菱に救済に応じるように話してくれませんか」と頼み込んだ。

 長官の回顧録によると、中川さんは「力添え」の明言を避けたが、「注視していく」と返事した。長官は「これ以上期待できないほどありがたい言葉だ」と安堵(あんど)した。実際にその後、三菱は救済出資に応じ、モルガンは生き残った。

 舞台は一転して、翌日の11日午前、中川さんはブッシュ大統領主催のホワイトハウスローズ・ガーデンでのG7財務相歓迎式典に出席。そこに飛び込んできたのは、北朝鮮に対する米国の「テロ国家指定解除」という重大ニュースだった。

 中川さんはそれを耳にするや、ブッシュ大統領に走り寄った。「大統領、どうしてですか。日本人などの拉致問題をどうするのか」と詰め寄る。大統領は「あそこにいるコンディ(コンドリーザ・ライス国務長官)に聞いてくれ」と逃げ出した。

 中川さんは帰国の翌週、訪ねてきた米共和党の要人に向かって、口頭でホワイトハウスへの伝言を託した(筆者はこの場に居合わせた)。その内容が冒頭の言葉である。米国や世界のために資金面で貢献するのに、対北朝鮮制裁解除のように蚊帳の外に置かれる。そこで捨て身の覚悟で抗議した政治家は、他にいない。

 翌年の10月3日、中川さんは不覚の死を遂げた。その後、デフレは加速し、余剰マネーが外に向け以前に増す勢いで流れ出る。アベノミクスの「脱デフレ最優先」の看板も、来年4月の消費増税で色あせるだろう。ほくそ笑むのは、財務官僚と米欧国際金融資本か。(産経新聞特別記者・田村秀男)


以上転載終わり


超党派北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟会長であった中川さん。

ブッシュ政権による北朝鮮へのテロ支援国家指定解除という事態に、私と有志4名(ウイグルデモ実行委員会、眞悟の会堺、救う会)で御堂筋にて街頭演説とブルーリボン配布を実施しました。

その時に当時の大阪ブルーリボンの会代表に声をかけられた事が、私が拉致問題をメインに活動するきっかけでした。

テロ支援国家指定解除によって、北朝鮮は凍結されていた国際金融機関から融資も受けることが出来るという事態に毅然として抗議した中川さん。

しかし、アメリカは北朝鮮の核施設爆破パフォーマンスをだけを見てテロ支援国家指定を解除するという茶番劇を演じました。

北朝鮮核施設“爆破ショー”のでたらめ - リアルライブ http://npn.co.jp/article/detail/98429806/

拉致問題においては、拉致の可能性のある特定失踪者800人以上という衝撃の警察発表がったのにも関わらず・・・・未だに小泉政権時代の5人の拉致被害者帰国以降、進展が見えない。

中川さんの死後も、日本は慢性のデフレ病から立ち直っていない。

東日本大震災及び福島第一原発事故も収束せず、苦境が続いている。

その上、TPP参加によるグローバリズムの影が日本列島をまさに飲み込まんとしている。

医療制度や社会保障制度への影響や遺伝子組み換え食品の参入による食生活への影響等、数多くの不安を抱えつつ、デフレ時に消費税を増税するという。

決断したのは皮肉にも中川さんの盟友である安倍さんとは・・いったいどうしたのだろうか?

欧米型グローバリズムと東アジアの中華思想(大中華・小中華)的グローバリズムの間に揺れる日本列島。

中川さんの歯ぎしりが、天国から聞こえるのは私だけではないだろう。

私も、自身の力無さを反省せねばならない。

中川さんをしのんで。


木島伸一


※色々な事を思いを巡らして、自分なりに中川昭一さんをしのんで書いた日記です。賛否あると想いますが批判、誹謗中傷のコメントはお断りします。

東京オリンピックについては触れておりません。スポーツ選手及び経済回復の一縷の望みとして成功を願っております。