【私論】ストックホルム合意についての自分の視点・論点

去年の5月26日〜5月28日に開催された、スウェーデンストックホルムでの日朝政府間協議について。


日本側が要求した拉致被害者、特定失踪者、帰国者日本人妻、日本人遺骨問題返還要求について一年間経過しましたが、全くの進展も結果もありませんでした。


所謂、ストックホルム合意から一年間。


あくまでも私論であり、ざっくりではありますが、自分なり視点、論点を記録しておきたいと思います。


何度も言いますが、米中韓拉致被害者奪還の協力が見込めないからこそ、ロシアとモンゴルだと思います。


ストックホルム合意による拉致被害者、特定失踪者、帰国者日本人妻、遺骨問題の再調査で北朝鮮が手のひらを返した理由は日本の制裁解除による経済支援が必要なくなったということでありましょう。


この裏にはロシアが関係している。


日本政府としては、ロシアに先手を打っておくべきだったのでは?


想えば、ストックホルム合意も遺骨返還問題に上手く拉致問題・特定失踪者問題・帰国者日本人妻問題を滑りこませた狡猾な交渉だったとも言えると思います。


北朝鮮で亡くなった日本人遺骨の返還要求には一水会木村三浩代表の尽力があったと認識している。


ロシアとの関係悪化を何とか食い止めたかったのが木村三浩代表の願いだったのではないか。自分はそのように認識しています。


遺骨問題を遺骨ビジネスと認識する保守論壇も多かったように思いますが、それじゃ駄目だと思います。


生きている拉致被害者を優先するのは当然ですが、遺骨問題も日本人の遺骨である以上、憂慮すべき問題です。


国際問題として北朝鮮人権侵害問題を啓発するならば、北朝鮮で病気や餓えで亡くなった日本人の遺骨返還要求は当然の事です。


日本人拉致だけではなくて、もっと大きな北朝鮮人権侵害問題という枠組みで臨む事が肝要だと思います。


核の問題を重要視する国際社会に対して、如何に拉致被害者救出を訴えるか。


ストックホルム合意も一年で結果を得られず、対米従属外交によってロシアとの関係も悪化した現状で、今後どのように拉致被害者を救出するか。


真剣に考えねばならないと思います。



余談



日朝政府間協議の時に、所謂同盟国?である米韓が「日本の立場を最大限に理解するが、核兵器の問題に足並みを揃えろよ」という言葉を吐いた時には噴飯物でした。


六者協議で散々、日本をスルーした挙句に日朝政府間協議でも日本の後押しではなくて、自分たちの立場に足並みを揃えろと言ってくる。


とんだ同盟国であると、遺憾に思います。