GUNDAM幻想

この物語は架空(フィクション)である。


私の名前は「黒い死神」


連邦軍直下の秘密組織。


任務はゲリラ戦である。


その存在を連邦軍司令部の将クラス以外に知るものは居ない。


任務遂行にあたり、失敗して敵に降伏することは許されない。


自爆用の爆薬がモビルースーツに仕掛けてあり、自決用の毒薬をポケットに持っている。


私は当初、ボールというモビルポッドのパイロットとして配属された。


もっぱらゲリラ戦術でアウトレンジ攻撃、トラップの専門で18機のジオンのモビルスーツであるザクを撃破した。


その後、その卑怯な戦術を買われて愛機のジムスナイパーカスタムを与えられて任務についている。


宇宙戦ではもっぱら黒塗りでステルス仕様の機体だが、今回は地上でのオデッサ作戦後の掃討なので局地迷彩処理で任務にのぞむことに至った。



砂漠の灼熱。


飲料水もあと一日といったところか。


オデッサ作戦後、武装解除を拒否するジオンのモビルスーツ3機がこの地帯で一般人を襲撃して水、食料、燃料を奪いながらジオン友軍の救出を待っており、その3機の撃破が任務である。


モビルースーツの機体は青い一つ目1機とザク2機。


青はグフと観られるがカスタムは解らない。


しかし、まあこちらも無傷というわけにもいかないかな。


こちらの状況も非常に運が悪い。


ロングレンジビームライフルのバッテリーパックの冷却装置が破損しているのだ。


この昼間の灼熱でおかしくなったようだ。


砂に身を沈めてひたすら機体への影響を避けているが、昼夜の温度差は如何にジムスナイパーカスタムであってもキツイ。


ロングレンジビームライフルの状態を考えて、撃てるのは単発で5発。


連射は無理だ。


上手く仕留めても、おそらくこちらも片腕は覚悟しないといけない。


ロングレンジビームライフルの熱で片腕はパーツごと捨てなければいけない。


残りの腕でビームスプレーガンを持ってここから撤収しないといけない。


とりあえず切り札がないわけでも無いが。


やっこさんが現れないことを願うばかりだ。


なんという間の悪さか。


現れやがった。


チャンスは一瞬だ。


狙うのは青い一つ目。


ザクは後回しだ。


ロングレンジビームライフルの間合いに入った。


照準。


駄目だ。


さすがに棒立ちで真っ直ぐ歩いてこない。


隠れながら、不規則に移動している。


この状況では撃てない。


相手に場所を知られるだけだ。


やっこさんこちらの左前方、500メートル。


ザクは右前方1000メートル。


もう1機は左後方に1000メートル。


嫌な陣形だな。


馬鹿じゃないらしいな。


おそらく左後方の野郎はバスーカ仕様。


やれやれだせ。


しかしね。


切り札は何枚も用意しているぜ。


ドーン!(轟音)


(左後方のザクは轟音と爆発の炎に包まれた。)


まあ、地雷って条約違反なんだけどね。


死神に条約もクソもねえんだよ。


青い一つ目。


ザクの救出に向かいやがった。


甘いぜ。


戦場では、その甘さが命取りだ。


銃爪を引く限界まで指をかける。


銃爪を力ずくでひくのは馬鹿だ。


指をかけてゆっくりとひく。


反動を抑えてゆっくりと。


ギューーーーーーン!!(ロングレンジビームライフル発射)


な!?・・・しくじった!


ロングレンジビームライフルは一つ目の肩をかすめた。


オーバーヒートだ!


腕を切り離す。


畜生!ついてないね。


まったく。


やっこさん走ってきやがった。


こっちの状況を察知したみたいだな。


ビームスプレーガンじゃ心もとないね!


ガガガガガガ!(ビームスプレーガン連射)


駄目だ。


当たらねえよ!


ガシッ!


鉤爪!グフカスタムかよ!


グッ・・・電流が・・駄目か。。。


だけど、おいら人生諦めが悪いんだよね。


足元を見ろよ。


!??(グフカスタムパイロット驚く)


(ワイヤーがグフカスタムの巻き付いている)


そらよ!


グフカスタムを蹴る、ワイヤーが引っ張られる)


ドーン!ドーン!ドーン!(轟音が3箇所に響く)


これで条約違反4つだな。


(満身創痍のグフカスタム。下半身破損により動けない。)


(もう1機のザクがザクマシンガンで襲いかかる)


あ!条約違反5つになったわ。


ドーン!(轟音)


ザクが炎に包まれる。


グフカスタムパイロットがたまらず命乞いをする。


グフカスタムパイロットはこう言った。


「頼む!生命だけは助けてくれ!そら(宇宙)に娘がいるんだよ。大学に行くんだ!見逃してくれ!後生だ!」


おまえな。


一つ目乗りだろ。


エースがこれじゃ・・・だけどな。


嫌いじゃないぜ。


お前のような臆病で卑怯なやつ。


私に似ているな。


とりあえず降りろよ。


機体は破壊する。


おまえは好きにしろ。


ガガガガガガ!(バルカンの連射音)


ジムスナイパーカスタムは後方にステップジャンプしてバルカンをかわす)


へ!?フィンガーバルカンねえ。


グフカスタムとノーマルの改造機。


噂に聴いていたが本当だったとは。


私に似ているな。


臆病で卑怯なやつだ。


だからこそ・・解るんだよ。


お前が撃ってくるのが!


ジ・エンドだな。


ブーン(ビームサーベル発動)


埋まっているのが地雷だけだと思ったのかよ。


ビームサーベルはこういう使い方もあるんだぜ。


(ロングレンジビームライフルのバッテリーパックにビームサーベルを投げる)


ドーン!(轟音)


(これで3機のモビルースーツのパイロットの生命は果てた。)


グフカスタム、撃破。


ミッション終了。


こちらはロングレンジビームライフルと片腕を失った。


コアブースターと飯をよこしてくれ。


帰還する。


ジャミトフの野郎に伝えておけ。


次はお前だと。


(その後、ティターンズエウーゴによる戦いが勃発する。)


第一話 完


この物語は架空(フィクション)である。


尚。


ガンダムマニアやアニヲタや詳しい人の苦情や突っ込みは一切受けつけないw