魔法の鍵 〜解釈改憲の問題点〜

筋論からすれば【解釈改憲】というものは正当な政治手続きによる改憲ではありません。


自分は【解釈改憲】は逆に【改憲派】にとっては【憲法改正の機運を逃す】結果になると想っています。


鍵がかかっていないので左派政党が政権与党になった場合に【逆の解釈改憲】によって国防力を弱体化されても文句が言えなくなります。


鍵がかかっていないといよりも、どんなドアでも開けることが出来る【マスターキー】が【解釈改憲】であるとも言えるでしょう。


つまり【フリーハンド】です。


憲法】=【立憲主義】というのは国民を縛るものではなくて【国家権力を法のもとに拘束するもの】です。


憲法解釈論】で何でも出来るんだったら極端な話、左翼が自衛隊憲法解釈論で違憲として自衛隊を弱体化・無力化させることも可能。


鍵のかかっていない【解釈改憲】で【憲法改正の機運を逃す】と同時に【憲法解釈論によって何でも出来る】ということになれば・・・それは【立憲君主】を頂き、【立憲主義】及び【議会制民主主義】を標榜する【法治国家】としてはNG・・・つまり【違憲】ということになります。


私は第九十六条のルールに基づいて【改憲】すべきだと想いますし、対米自立と国軍創設により【米国の侵略戦争に加担しない】【自分の国は自分で守る】という道義的理念のもとに改憲をすることが国民の理解を得るに相応しい改憲論であると想います。


私の国家観は【アメリカの属国】ではなくて【道義国家】であるべきという国家観であります。


第九十六条:この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。


憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。


この第九十六条でしっかりと鍵をかけた憲法改正改憲ならば【合憲】でありますし、左派政党が【解釈改憲】で逆のことをやろうと想っても突破するのは難しくなります。


つまり第九十六条こそが【セーフティロック】であるのです。


解釈改憲で何でもあり】が政治の【マスターキー】になって、右・左のどちらかが【政権交代】する度に【伝家の宝刀】みたいな使われ方をされたらたまりません。


保守層は【立憲主義】や【議会制民主主義】というものを全く知らないのではないかと自分は憂いております。


とある【保守系団体】は・・・この【セーフティロック】である第九十六条の改正(※改悪)を目指しています。


とても恐ろしい現状であると危惧しております。


解釈改憲が【時の権力者】の【魔法の鍵】にならないことを願います。



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