邦人救護の志をもて
■エクアドルで日本人男女銃撃される 1人死亡、1人重傷
(朝日新聞デジタル - 01月04日 11:14)
http://www.asahi.com/articles/ASG142JP5G14UHBI007.html?iref=com_top6_02
この手の事件が起きると、直ぐに被害者の自己責任を問う論調が散見される。
治安が悪い所に何故行ったのか?
世界中の何処に行っても、安全なところなど存在しない。
例えば、同盟国???と呼ばれるアメリカのニューヨークやロサンゼルスでも犯罪に巻き込まれる可能性はエクアドルと大して変わらないだろう。
南米だろうが、米国だろうが、特定アジアだろうが、ロシアだろうが、中東だろうが、日本にいようが、巻き込まれる時は本人の望む、望まないに関わらず巻き込まれる。
在ペルー日本大使公邸占拠事件等、例を上げればキリがないのである。
自己責任だけで、これらを問う事は断じてできない。
在日米軍による、婦女子強姦やひき逃げも自己責任論で被害者のほうを批判する愚か者がいるが正気の沙汰ではない。
中国や韓国などの激しい反日(抗日)デモにおいては、在外邦人が殺されてもおかしくない事が起きているが・・・彼らは仕事で行っているのであって好き好んで行っているわけではない。
彼ら在外邦人が死んでも、自業自得等と野次を飛ばすなど論外である。
私は、邦人救護の精神が欠落した自己責任論を嫌悪する。
理不尽な理由によって邦人に害を及ぼす者に対して慈悲深く、邦人に冷たい人間は日本人にあらずである。
こういう輩は右・左問わず一定数いる。
日本人として恥を知りなさい。
邦人救護を軽く見ている事例として、下記の例を書いておく。
以前、北朝鮮拉致問題のアンケートをやっているmixiページで自民党支持者が選挙が終わるまで拉致問題で騒ぐなという投稿をしていたのを見たことがある。
呆れて、それ以来・・・某mixiページでの投稿をやめました。
それでも、実社会における拉致問題と拉致被害者救出を訴える運動(ブルーリボン運動)のボランティアは継続しています。
外国(国内)で邦人が犯罪・事件・紛争・テロ等に巻き込まれた時に、速やかに救出・保護する体制を作らなければならないと思います。
突然の不幸に見舞われた場合も、犯人捜査〜逮捕〜裁判に至るまで現地と協力して事件の全容解明に努め、このような事件や犯罪を減らす努力が肝要であると考えます。
少なくとも、今回のエクアドルで事件に遭われた方を自己責任論で責めたり中傷するような事で何も解決にはならないと思います。
今回、エクアドルで受難に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げ、不幸にも生命を落とされた方に心よりお悔やみ申し上げます。
事件の早期の全容解明と犯人逮捕を願い・・・再び、このような事件が起きないようエクアドル政府の対応を望みます。
最後に。
どうか、日本国及び日本国民の皆様に「邦人救護」の志をもって頂きたいと願うものであります。
了