「福島第一原発事故とナショナリズム」

東日本大震災と共に考えないといけない福島原発事故


原発安全神話が崩壊した現在、原発推進派は放射能安全神話を説いてる。


狂気の沙汰である。


誰もが福島第一原発事故なんて起きると思っていなかっただろう。


今回の原発事故ではチェルノブイリ事故のような高線量被曝による即死こそ無かったものの、現在も被災地の放射能汚染は深刻な問題である。


低線量被曝についてはデータを持っているのは米国とロシア・ウクライナだけである。


広島・長崎原爆の低線量被爆(原爆の場合は被爆と表記する)についてのデータは米国が持っており、現在も被爆者の身体への影響を入念に収集しているはずである。


スリーマイル島原発事故やイラク戦争での劣化ウラン弾についてのデータも然りである。


これらによる低線量被曝の影響を鑑み平常時の原発作業員の年間被曝量が20msv未満と定められている。


それが、現在の福島の子供たちに適用されているのが現状だ。


これだけでも恐ろしい現状に関わらず。


所謂保守論壇、御用学者には100msvまで大丈夫というトンデモ論を説く者まで現れる顛末である。


これらを安全と評価し、健康に良いと言っている者が愛国者を自称しているのだ。


広島、長崎原爆の被爆者は味噌汁で放射能の影響を克服したとか、笑顔の人には放射能は寄って来ない等の科学的根拠の無い保守的マッチョイズムが原発事故に対する認識を歪めている。


それに対して、右からも脱原発の声があがっている。


竹田恒泰さん、西尾幹二さん、西岡昌紀さん、鈴木邦男さん、小林よしのりさん、右から考える脱原発ネットワーク、右から九電抗議、男たちの脱原発等の脱原発右派が原発の即時廃止と代替エネルギーへの転換を訴えている。


我々、脱原発右派は特定の政治家、政党、団体の補完勢力ではない。


私達は偏狭なナショリスト(国粋主義者)ではなく、麗しき山河を愛するパトリオット愛国者)である。


3・11以降の脱原発運動の流れも、今迄の反核路線とは違う。


それは、東日本大震災福島第一原発事故を目の当たりにした国民の声である。


この国民の声を、努々忘れることがないように。
日本政府及び電力会社に誠意をもって対応して頂きたいと切に願う。


2015年3月11日
木島伸一拝