安保法制に異議あり!

与党参考人が安保法案「違憲」 “人選ミス”で異例の事態 野党「痛快」 憲法審査会 - BIGLOBEニュース http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0604/san_150604_9352852869.html


最近話題の安保法制。


政軍関係の問題点をクリアしていない事に不服を申し立てるものであります。


安保法制と言うが、もし自衛官が殉職した場合の自衛官と家族の処遇や、追悼方法や、追悼施設などについて定められているのでしょうか?


万が一、任務遂行の際に敵兵を殺傷した場合に自衛官の立場と名誉は守られるのでしょうか?


敵兵ではなくて一般人(民間人)を殺傷してしまった場合は?ちゃんと考えているのでしょうか?


政軍関係の問題点すらクリアされていない事に自分は異議を訴えます。


拉致問題、領土問題に要点を絞って国防を考えたほうが余程論点がスッキリすると思うが如何でしょうか?


安保法制=「一体化そのもの。長谷部先生が銀行強盗して、僕が車で送迎すれば、一緒に強盗したことになる」となる。

故に、逆のことをされている現在進行形の領域内事態で国防論を詰めるのがセオリーとして妥当でしょう。


一つの円があって、円の中が領域内と国家、国民の存亡に直接関わる有事だとしますよ。自民党の安保法制はすべからく円の外の有事でしょう。


円の外の事を国防論を詰めても、そりゃ抑止力にも拉致被害者奪還、領土奪還にも直結しないでしょう。


円の中にしっかり対応できる基礎をつくって、同盟国?と公平な同盟関係をつくってから安保法制だの集団的自衛権の話をするならば解ります。


そうではなくて、同盟国?に「一緒に泥棒しろ!」って言われて追従するのはアウトでありましょう。


勿論、自衛官というのは任務遂行にあたっては「身の安全を顧みず」という事を宣誓している存在であり、職務自体を0リスクで語ってはいけない存在です。


0か100かで語る事は無理です。


だからこそ、自衛官の職務遂行の在り方について決定するということも重責なのです。


安全圏にいる私達がどのような自衛官の職務遂行を望むのか。


また、国防というものを語るときにアメリカの艦艇を護るという事が議論されているが・・・日本の領域内に侵入され拉致された日本人拉致被害者、特定失踪者の奪還についても議論する必要があるのではないか。


沖縄の米軍基地が日本の国防の抑止力として機能しているのか。


米軍の中東戦略(侵略)の拠点ではないのか。


アメリカに日本の有事に対応する義務はあるのか。


議会制民主主義というものは、多数決の原理で全てを決めることだけに存在するものではありません。


少数意見発言の機会を認めるものでもあるのです。


それを忘れてはならないと思います。


抑止力というのはバランス・オブ・パワーで語られるべきで、バランス・オブ・パワーの解釈を間違うととんでもないことになるわけです。


安保法制の中身もバランス・オブ・パワーという点で対米基軸(安全保障というよりも、中東情勢や米軍主導の戦闘に関わる割合が高い。パワーバランスとリスクも安全保障とは違う意味の検証が必要)である以上、周辺国に対して抑止力になっているか?というと・・・疑問であり、左派の安保法制反対論の中身もバランス・オブ・パワーを度外視した無防備・オブ・非武装的なもので内容としては両者ともに自分は「大丈夫か?」としか想えません。


安全保障を語るならば、「起きるか起きないか解らない」ような対米基軸の安保法制よりも、既に「起きてしまっている」国家主権の問題である拉致問題や領土問題を基軸に語れと言いたいのです。


与野党両者ともに「何やってんだ!?」というのが正直な感想です。


結論を言えば、現行での安全保障におけるグレーゾーン議論で根本的な問題から逃げるなと申し上げたい。


正当な政治的手続きによって、憲法改正もしくは改憲しなければならないという事です。


自分は護憲派ではありません。


改憲派です。


対米自立、自主憲法制定、国軍創設。


故に、所謂スタンダートの保守層(親米派)とも左派とも相容れない立ち位置です。


今回の安保法制の議論を通して、国民の皆さまが闊達な意見を交えながら政府にきちんと民意を伝えることが大切だと思います。


ただ、単に賛成・反対ではなくて変えなければいけないこと、変わらなければいけないこと、変えてはいけないことを考えましょう。


そして、民意をしっかりと政治に訴える。


政治家も国民の声を聴いて、しっかりと議論し、高い国家理念もって政治に反映させる。


正当な手続きで、憲法をあるべき姿に正しくする。


それが、平和を維持し、国民の生命財産、強いては自衛官の生命を守ることになります。


最後に。


憲法は、国にしっかりと鍵をかけるものでなくてはなりません。


立憲主義、議会制民主主義を支えるのは私達国民です。


政治家の堕落は、政治家個人の堕落です。


民主主義の堕落は、国民の堕落です。


努々、忘れないようにしたいと思います。



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