雑記メモ:私見・沖縄問題

沖縄に限らずアイヌ問題でも言えるが、個別アンデンティティを理解せずに事を進める事は非常に危険である。


沖縄県民が呼ぶところの『ヤマトンチュ』のアンデンティと『ウチナンチュ』のアイデンティというものは違う文化・歴史的背景を持つということを理解しなければいけない。


この部分を中々理解できないのが、保守の弱点とも言えるのではないか。


かりゆしウェアを着たところで、個別アンデンティティを理解したつもりなってはいけない。


ヤマトンチュの左派は沖縄県民がもっている個別アンデンティティを肯定しながら、沖縄の反基地・反戦運動にコミットしていったと考えられる。


ならば、ヤマトンチュの保守は沖縄県民が持っている個別アンデンティティを肯定しながら、共有アンデンティティを構築しつつ、丁寧に国防論を構築しなければいけなかったはずだ。


それが出来なかった結果が、普天間基地移設問題の根っこであるとわしは認識している。


これを、これから構築するのであれば・・・普天間基地の県外移設と自衛隊国軍化による自主防衛というラインが一番フィットするとわしは想う。


わしは改憲派だが、沖縄に至っては護憲派に先を越されたというのが正直な感想である。



沖縄の安全保障問題で考えなければいけない視点として、尖閣問題は米中の共同作業という視点をもって考えることも必要ではないだろうか。


中国は漁船や巡視艇を使って、定期的に尖閣諸島付近をウロウロするだけで事は足りる。


そうすれば、自民系保守と多数派の日本国民は米国への追従姿勢を強める結果になる。


その結果、米国はTPPやグローバル戦略を有利に切ることが可能になる。


関税撤廃、規制緩和外資多国籍企業の参入、移民政策によって、日本の国家の枠組みをアメリカと安倍ドリルが破壊してくれるので、中国は漁夫の利を得るという事になる。


アメリカと中国が対日戦略に有利に立つには、お互いの共同作業が必要というわけである。


米中は敵対関係というより、互恵関係であると考えたほうが不思議と辻褄が合うだろう。


沖縄県民が持つ個別アイデンティティ・・・つまり特有(固有)のアイデンティティについては沖縄に10年間在住して、自分が得た経験・体験を基にエッセイとして別所で書き述べたい。



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