わしは死んだのか

※これは短編の自分の心のなかで想った事です。

うーん。

もう、こんな時間か。

昼飯食って・・・それから・・・ん?

誰だ、わしの前で眠っているのは。

わしにそっくりだな。

おい、父ちゃん、母ちゃん。

これ誰?

なんで泣いてるんだよ。

おや、姉ちゃんと弟もきているぞ。

姪も甥も。

病院かあ。

この人は死んだのか。

かわいそうに。

わしのそっくりさん。

ぬーん・・・そういえば腹が減らないし、喉も渇かないし、トイレにも行きたくないなあ。

みんな、シカトしているし・・まあ、腹は減ってないけどないけど飯でも食うか、なあ姉ちゃん。

ドテッ!!ヽ(*゚ω。)ノ

あれ???姉ちゃんの肩を叩こうと思ったら、通り抜けた?

話も通じないし、触ることもできない。。

どうしてしまったんだ・・・夢の中か。。

「夢じゃないよ」

はあ!? あ!!じいちゃん!!

じいちゃんに会えるなんて・・・夢の中でも嬉しいなあ(^_^)

「だから夢じゃないよ!しんちゃん!」

「自分の胸の中に手を突っ込んでみろ」

うーん・・・( ゚д゚)ハッ! 手が・・・胸の中に入っている。。

「しんちゃんが肉体を抜けだして、霊魂になったからね。もう、身体は無いよ。」

え!なんで・・わしは死んだのか。。

「残念だが・・・」

まだ、結婚もしていないし・・やりたいことも沢山あるのに。。

「しょうがないんじゃ・・・人間はいつか死ぬんだ。。」

(´・ω・`)ショボーン

。゚(゚´Д`゚)゚。

〜それから49日経過〜

死んでみて、悲しかったけど自由に空を飛んだりできるし、悪くないな。

そのうち、父ちゃんや母ちゃんたちも来るだろうしね。

じいちゃんも居るし。

あと、腹は減らないし、白内障もないし、ぜんそくもないしね。

年齢、体重も自由自在。

ただなあ。ひとつだけ気になることがあるなあ。

あ!じいちゃん!

「しんちゃん。そろそろ行くか。」

何処に?

「閻魔様・・・まあ、人生を振り返るホームシアターじゃ。」

「自分自身の人生を記録した動画を観て、自分の行くべき所を決めるんじゃ。」

ええ・・そんな・・恥ずかしいなあ。。

「アホか。そんな意味での恥ずかしい場面は映らないよ。」

「心のなかで想っていた事が動画になるんだ」

うう。

「そして、その後に役人さん会ってから、行くべきところへの切符をもらうんじゃ」

「その役人さんが、閻魔様と呼ばれる方じゃ。まあ、しんちゃんには学校の恩師の姿に見えるかもな・・当人が尊敬している人の姿に見えるから。」

「あの世でも、天皇陛下にはそうそう会えるもんじゃないからな。では行くぞ。」

〜自分の人生の動画を見た〜

欲望、怒り、悲しみ、憎しみ・・・醜い自分を心の中で想ったことを嫌というほど見せられた。

だけど、人生には楽しいことや幸せなことや頑張ったことも色々あったんだな。

想えば、自分が与えることよりも人から与えられることのほうが多かった人生だったんだな。

もっと人に優しくしたり、親切にするべきだったな。

後悔しても遅いか・・行くべきところで反省をしないといけないな。

〜役人さんに会った〜

あ!先生!

「しんいちくん久しぶりね。」

小学1年生の頃の女性の担任の先生だった。

「しんいちくんは、行き先を決めましたか?」

はい!決めました!そこで反省したいと思います。

「何か、聞きたいことや質問はありますか?」

はい!ひとつだけ・・気になることがあります!

あの・・・北朝鮮に拉致された日本人の人達はここに来ていますか???

「しんいちくん。安心しなさい。まだ、地上の世界で生きているから。」

「他に質問はありますか?」

いえ。もうありません。

「じゃあ、しんいちくんにはね・・まだ、ここに来ることは許されませんので・・また、いずれ改めて会いましょう。」


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ん!

あれ????

ここは何処だ。。

父ちゃんも、母ちゃんもおるな。

ごはんだ。美味しそうだな。

腹もペコペコだ。。

じいちゃんは?先生は?

あれは夢だったんか。。

今から、ブルーリボン活動に行かないとなあ。

急がなきゃ!

まだ、死んでたまるか!

このままじゃ、死ねない。

わしは生きる。

そして、拉致された人達を取り戻す。

じゃあ、じいちゃん!先生!行ってまいります!