天賦自由民権論
馬鹿で無能な与党と選挙に勝てないだらしのない確かな野党が補完しあって出来たのが安保関連法案。
安保保守は平和安全法制と呼び、護憲左翼は戦争法案と呼ぶ。
なんという欺瞞だろうか。
もはや屍になりつつある日米安保と憲法9条に過激な延命治療を施し、正当な政治手続きを得ない憲法解釈論による屁理屈によって咲いた時代の徒花である。
自衛隊を正規の国軍とせず、非正規雇用のまま地球の裏側に派遣するというもの。
つまり人材派遣会社による派遣雇用のようなものだ。
しかも、派遣先は南スーダンで中国人民解放軍(元請けといったところか)の支援をやっているという歪で危険な状況だ。
中国脅威論なんてものは元々吹っ飛んでいるのである。
日米安保の枠組みなんぞは国連常任理事国である米英仏中露の枠組み(新ヤルタポツダム体制)の外である。
簡単に説明するならば、正規の国軍を創設するというのは自衛隊を派遣雇用から正規雇用に切り替えるということだ。
国軍として、しっかりと国防の任務を遂行する為の名誉と軍事力を保持し、同盟国による侵略戦争に参加しない、敵国でもない国を侵害しないように規制し、軍隊の内務規則や遵守すべき法令や軍法をしっかりとつくるべきというのが自分の考えである。
国軍は国命(日本国民の同意と天皇による認可)によって任務を遂行するもので無ければいけない。
米国や戦勝国体制の命令によって敵国でもない国の戦争に参加するような不名誉があってはいけない。
だからこそ憲法を正しい政治手続きによって改正し、独立国家として国軍を保有し、他国の軍事力に依存しないことが大切である。
軍事力だけではなくて食糧とエネルギーも他国に依存してはいけない。
軍事、食糧、エネルギーの3つを他国を依存している状況は独立国家として成立し得ないのだ。
自分は大日本国憲法と日本国憲法の良い部分を継承しつつ、時代のニーズに併せて必要なものをプラスする自主憲法制定を望んでいる。
婦人参政権の無い時代や特高警察のようなものがある時代に戻るようなこともあってはいけないし、基本的人権の尊重、天賦人権論も必要だと想う。
天賦人権論によって日本国民全員が国民健康保険(皆保険制度)による恩恵や年金といった社会保障の恩恵を受けて生活しているのも事実である。
社会保障は安全保障と同じくらい重要なものだろう。
安全保障と社会保障は国家の両輪である。
君民一体による國體のもとに自由と民権も保障されなければいけない。
故に自分は天賦自由民権論と基本的民権の尊重を主張するものである。
これはあくまでも自説であり、個人的な論考である。
他人に押しつけたりする意図は毛頭無い。
同意も求めない。
夫々が自分の置かれている立場で憲法の在り方や軍隊の在り方をしっかりと考えて頂きたい願って書いたものである。
そういう意図で書いた駄文であるが、何らかの参考になれば幸いである。
以上